【ネタバレあり】『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』をクリアしました。
ご無沙汰しております。
2019年10月31日に『ペルソナ5 ザ・ロイヤル(以下P5R)』が発売されました。
前作『ペルソナ5(以下P5)』から約3年ですね。時の速さを感じている....。
P5RはP5に一部要素を追加した、いわゆる完全版です。
『ペルソナ4(以下P4)』に対する『ペルソナ4 ザ・ゴールデン(以下P4G)』みたいなものですね。
僕は約1週間遅れて入手したんですが、先日クリアしました。
1周のプレイ時間は約92時間
食事や入浴の時間には電源を付けたまま放置してたので、実際にはもう数時間少なくなります。
前作の感想
mizuki-excretoryhuman.hatenablog.com
P5では12月で自由に行動できる期間が終了してしまいますが、
P5Rでは3学期(1月~2月上旬)まで行動できるようになっているため、プレイ時間もその分前作よりも伸びます。
私は前作をプレイしているので、今作はサクサク進めることができました。
攻略情報を全く見なくても、コープは1周目で全MAXまで行けました。
前作に引き続き、占いで協力者の好感度を上げることができるほか、今作ではコープイベント後に協力者から電話がかかってきて、そこでも好感度を上げることができるので、コープランクは上げやすくなっています。
ゲームの感想としては、とてもよかったです。
僕はゲームの完全版商法が嫌いなんですけど、それでもP5からP5Rの順でプレイした方が良いと思いました。
どこでどのように終わるのかわからない状態でプレイするP5と、それに追加要素があると知ったうえでプレイするP5Rでは、P5でのラスボス戦に感じるものが違います。
そしてそのあとに待つ戦いに対しても。
前作ではなんとなく薄っぺらだったり、物足りなさだったりを感じる部分があったんですが、本作でかなり世界観に深みが増しました。
作品のテーマである『認知』が上手く扱われています。
「最初からこれを出してくれれば....」と思う反面、最初からP5Rをやっていてはここまで感動できなかったと思います。
間が空いた3年という期間も大切ですね。リアルタイムで追いかけている特権ですね。
ずーっと「明智はあれだけ罪を犯しているんだから続編でのうのうと生きているのはあり得ない。」と私は言ってきました。
単純なハッピーエンドにはならないからこそ、是非皆さんにプレイしていただきたいです。
というかペルソナシリーズをやればやるほどP4主人公の恵まれ具合が際立ちます。
ところで、ペルソナシリーズをやっていると、コープ(あるいはコミュ)で各キャラクターと絆を深めていくことができます。
どのシリーズでもそこで得られる感情がとても得難く、現実ではありえないほど深く尊いからこそ、真の絆だと感じてしまうんですよね。
プレイした後、どうしたって現実の人生が虚しくなってしまいますが、それでも現実でただ生きているだけでは得られない『ゲームの中にしかない真実性』を僕はこのゲームに求めています。
パッと思い出せる前作からの新要素は下記のとおりです。
【続きを読む】の方に上記新要素をもう少し詳細に書きました。
※ネタバレを含むので、苦手な方は読まないでください。
新ペルソナの追加
主人公が使えるペルソナが数種類追加されました。
『女神異聞録ペルソナ』でお馴染みのウォフ・マナフ
『ペルソナ2罰』でお馴染みのビヤーキー、ハスター
など。
クトゥルフ系がここまで出てくるのはペルソナ2罪罰以来ですかね。
他にもP4Gをプレイした方は予想がつくと思いますが、3学期になると仲間のペルソナが第3段階まで進化します。
前作から登場していた怪盗団の面々はもちろん、明智と新キャラクターの芳澤かすみのペルソナも第3段階まで進化するので、コープをMAXにしておきましょう。
かすみのコープは2学期まではランク5で打ち止めになるんですが、3学期からランク10まで上げることができるようになります。
この期間が短すぎてかすみの第2ペルソナを一度も戦闘で使うことなく第3ペルソナに進化させてしまいました。
2周目では使おうと思います。
ペルソナが『特性』を持っている
特性にはスキル同様、ペルソナ固有のものと汎用のものがあります。
この特性のおかげで消費SPを抑えたり、ブースタ無しでもバフをかけたりできるようになりました。
P5主人公の最強ペルソナサタナエルは前作では正直微妙な性能だったんですが、この特性と覚えるスキルが一部変更されたことで最強に相応しい性能になりました。
今作ではDLCでP3主人公の最強ペルソナメサイアやP4主人公の最強ペルソナ伊邪那岐大神などが最序盤から使えます。
特に後者はP4では微妙な性能でしたが、特性(全書に登録されているペルソナの数だけ攻撃と防御が上がる)と『幾万の真言(敵全体に万能属性で大ダメージを3回与える)』というスキルのおかげで完全なバランスブレイカーになりました。
万能ハイブースタ、万能ブースタ、魔導の素養、コンセントレイト、全書登録数80%以上の状態であればヤルダバオト(前作ラスボス)も一発で死にます。
1周目のプレイでは縛った方が良いです。
刈り取るものに状態異常が通らなくなった
インフルエンザ流行時期にメメントスに潜ると、確率で戦闘開始から敵が絶望状態(3ターン経過で自死する)になります。
前作では、これを利用した絶望状態の刈り取るものの自死を待ってレベリングする小技がありました。
しかし本作から刈り取るものはすべての状態異常を無効化するようになっており、レベリングが難しくなっています(コープ『月』のランクを上げるとレベリングしやすくはなりますが)。
ですが、ペルソナ全書がある程度埋まってくると、上記の通り、伊邪那岐大神がチートレベルの強さになるので、これを使って簡単にレベリングができます。
上記のスキル構成で刈り取るものを一発で倒せます。
コープ『信念』『顧問官』および対応するキャラクターが追加
コープ『信念』を担当するのは芳澤かすみ、『顧問官』を担当するのは丸喜拓人です。
かすみはPV等にも登場している女の子で、3学期から怪盗団に正式加入します。かわいい。
丸喜は主人公らが通う高校に来た認知訶学者兼カウンセラーで、本当に終始優しい善人です。
ですが、察しの良い人なら「これは戦うことになるだろうな」と思うでしょう。
実際そうなんですが、それがとても辛い。
どうして戦うことになるのか、どう決着がつくのかは是非プレイしてください。
ダンジョン内でできるアクション(ワイヤーアクション、瞬殺)が追加
前作ではメメントス内ではモルガナ(バス)に乗っている状態であれば、主人公より10レベル以上低い敵は、戦闘に入ることなく瞬殺できていました。
本作からはパレスでも瞬殺ができるようになり、ゲームが楽になりました。
主人公がLv99になると、ラストダンジョンの敵(最大Lv86)もすべて瞬殺できます。
新パレス、メメントス新層追加
新パレス『???パレス』が追加されました。
パレスなのでもちろん予告状を出してオタカラを盗みに行くんですが、
その時のBGMがとても良い。
ボス戦のBGMもとても良い。
主人公とボスだけでなく、その他のキャラも譲れない信念をかけて戦う展開も良い。
グラフィックも綺麗で、最高の追加ダンジョンでした。
あとは最後の挨拶回りの時の一部キャラクターのセリフが変わっています。
前作の祐介のセリフが好きだったのでそこは少し残念でしたが、
新しいセリフも良いものでした。
『女神異聞録ペルソナ』から追いかけ続けているペルソナシリーズ。
シリーズを重ねるごとに確実に遊びやすくなっており、プレイ時間92時間と聞くとすごく長く感じますが、実際は割とストレスなく遊ぶことができます。
皆さんには本当はP5をやってしっかり作品をかみしめた後、P5Rをプレイしてほしいのですが、P5Rだけでも是非プレイしてほしいです。
できれば急いでプレイせず、じっくりと遊んでください。